プッシュバック

プッシュバック(Push Back)・・・・空港のゲートからトーイング・トラクターに押されて自力走行できる場所まで移動すること。
時刻表の”出発時刻”とは、このゲートを離れる時刻のことをいう。
プッシュバックの直前、全ての客室のドアが閉められ、ボーディング・ブリッジが機体から離れ、機内では「客室乗務員はセレクターレバーをアームドにセット」というわけの分からないアナウンスが流れる。このレバーをセットすることで、ドアを開けたときに”自動的に”脱出用のシートが飛び出す仕組みになる。このアナウンスが流れると、「いよいよ出発」って気がする。
プッシュバックしながら緊急時の手順などの説明ビデオが流れる。画面の無いBoeing737などでは、今でも客室乗務員のデモンストレーションが行われる。
プッシュバック
操縦室ではエンジンの始動が行われる。右側の第1エンジンから一つずつエンジンが回転を始める。
APUから送られる圧縮空気で大きなエンジンファンをまわし、一定の回転数になったところで燃料を噴射して点火する。
プッシュバック その2
プッシュバックが完了し、トーイング・トラクターが外され、エンジンが安定したところで、離陸位置までのタキシングが始まる。
地上では、トーイング・トラクターのドライバーや地上係員の方々が手を振って見送ってくれる。
タキシング開始後、フラップが離陸位置まで展開され、エルロン(補助翼)・エレベータ(水平舵)・ラダー(方向舵)の動作確認が行われる。
デッキから注意してみていると、主翼や尾翼(水平・垂直)の一部がピョコピョコ動くのが分かる。
さあ、いよいよ目的地に向かって出発です。