Airbus A380のディテールに迫る!

大韓航空のAirbus A380特集第2回目は成田空港の26番スポットに入ったA380のディテールの観察です。
望遠レンズで飛行機にグッと近づいてみました。
昨日より1枚多い、18枚の写真ですが、ご覧ください。
まずはAirbus A380のノーズギア。
まだ銀色に輝いています。”新品”って感じですね。
ノーズギアの前方、胴体に小さな丸い黒い点がありますが、きっとこれはカメラですね。
ノーズギア
シンガポール航空やルフトハンザのA380のエンジンはプラットアンドホイットニーのトレント900エンジンでしたが、この大韓航空のA380のエンジンはエールフランスと同じ、エンジン・アライアンス(GE・P&Wの合弁企業)のGP7200エンジンです。
ファンがまっすぐではなく曲線を描いています。
エンジン
主翼付け根にあるランディングライト。
ジャンボなどは横に2つのライトが並んでいましたが、A380では縦に3つ並べてあります。
主翼付け根部分の厚みがあるからこういう配置ができるんですね。
ランディングライト
4本あるメインギアの内、外側・主翼付け根から伸びているメインギア。
やはり、これだけの巨体を支えるだけあって、ごついです。
メインギア
そしてウィングチップ。”チップ”と表現するにはあまりにも大きい!
これだけで大人の背丈くらいはありそうです。
ウィングチップ
機首部分。
赤線で囲まれた部分に様々なセンサーが取り付けられています。
機首部分
縦に二つ並んでいるのはピトー管です。
赤い四角の枠に囲まれているのは”Static ports”(静圧孔)です。
Static portsの赤枠の下には注意書きが描かれています。
「ふさぐな、きれいな状態にしとけ!」と。
高度や速度を計測するとても重要なセンサーで、過去にこの静圧孔がテープなどでふさがれていたことに気付かずに離陸してしまい事故になった例もあります。
ピトー管ほか
コックピットの窓。
従来のA300やA330、A340の兄弟らしさが一番現れている部分です。
コーパイさんは金髪の方ですね。韓国人ではないところを見ると、エアバスのパイロットでしょうか。。。
コックピットウィンドウ
L1ドアはコックピットの直ぐ後ろにあります。
ドアのヒンジ部分を見てみました。
L1ドアヒンジ部分
2階席に接続されたPBB。
PBBの傾きを見て分かる通り、結構な傾斜で接続しています。
また、機体のおでこから背中にかけては様々なアンテナ類がありますね。
2階席PBB
胴体と主翼の接続部分。
結構筋肉質にできてますね。大きな翼と胴体をがっちりとつないでいる感じがします。
綺麗な曲線です。
主翼付け根
背中部分から垂直尾翼の付け根まで。
垂直尾翼もかなりの厚さがあります。
こうしてみると、改めて”総2階建て”だというのがわかります。。。
背中
飛行機が到着し、ノーズギア部分の後ろに太い電源ケーブルが接続されています。
また、この日はとても多くの整備士さんたちが観察というか、勉強に来てました。
特にギア周りをよく見ていました。
ノーズギア観察 1
間もなく出発です。
トーイングトラクターがやってきました。
ん? トーイングトラクターの前にいる人の服装、青い?!
ノーズギア観察 2
はい! 青い服装に近づいてみると小さく”ANA”のロゴが見えます。
それまで機体に群がっていたのはJALのつなぎを着た方々でしたが、そこにANAの方々が参入してきました。
そしてオレンジ色に輝く真新しいトウ・バー。
新品のトウバー
JALとANAのグラハンさんたちが仲良く出発の準備をしています。
こんな風景、初めて見ました!
JALとANAのグラハンさん
出発準備を進めるA380の後ろから、同じく大韓航空のBoeing777-300がやってまいりました。
縦に並んだ2機を撮影。
こうしてみると2機の大きさというか太さの違いが明確ですね。
A380とB777
A380の主翼。
これだけ長いのです、また燃料も入ってますので下にたわんでいます。
そのたわみが作る曲線が微妙なラインで美しいですね。
主翼のカーブ
長文・大量の写真、ここまでご覧いただきありがとうございました。
全3回で考えていたのですが、明日予定していたプッシュバックから上昇までの写真がやはり大量なので、”プッシュバックからタキシング”(3回目)、”離陸から上昇”(4回目)に分けてお届します。
それにしても繰り返しになりますが、大韓航空様は26番スポットにしてくれて本当にうれしい!
A380をこれほど間近で見て、観察したのは初めてです。
JALとANAのグラハンさんが合同で作業しているのも初めて見ました。
SQやLH、AFもそうなのでしょうか?
初めてづくしの収穫の多い撮影でした!!