政府専用機、Boeing747-400のエンジン

今日は政府専用機のエンジンです。

Boeing747-400ではエンジンはP&W(プラットアンドホイットニー)のPW4000、RR(ロールスロイス)のRB211、GE(ジェネラルエレクトリック)のCF6の3種類から選択して装備することができます。

日本の政府専用機が選択したのはGE CF6エンジンでした。

これです!

その1番エンジンのカウルが開けられて中身がちょこっと見えてました!!

カウルの内側は緑色です。これは腐食防止剤の色そのものなんでしょうね。

そしてこれがCF6エンジンのカウルの内側!

いろんなパイプや配線がありますね。後部の高圧コンプレッサー・燃焼室部分の周りの空洞を前部の大きなファンから取り込まれた空気が通っていきます。いわゆる”バイパス”です。

前方の大きなファンから取り込まれた空気が後部の高圧コンプレッサーに送り込まれ燃焼室に入って点火される空気とこの空洞部分から後方に抜ける空気に分かれますが、その比率を”バイパス比”と言います。このCF6-80Cエンジンだとバイパス比は5を超えます。

これは第2エンジン。メカニックの方がなにやらメンテナンスしているようです。

それにしても後部の銀色の部分、ピカピカですね。全然焼けていません。新品のようです。

第1エンジンと梅干。

エンジンの周りをグルっと周ってみます。

まずは斜め前から。

真横から。

2つの部分に分かれていますね。

後半部分はスラストリバーサーの仕組みもあり、スラストリバーサー動作中は後方にずれる部分ですね。

そして斜め後ろから機首部分と。

後半部分には赤文字で注意書きがされています。

「CAUTION-CLOSE CORE CAWL BEFORE CLOSING THRUST REVERSER」ですって。

そしてその文字の斜め上、カウルの演習にそって楕円形のアクセスパネルの開口部のようなものがありますが、ここが「THRUST REVERSER ACTUATOR ACCESS」です。スラストリバーサーの作動機構をメンテナンスするときにここを開けるんですね。

後ろから。

見てください。ジェット噴出孔の周り、鏡のようにピカピカですよ!!周囲の景色が映ってます。

今日は枚数が少ないですが、政府専用機、Boeing747-400のエンジンをじっくりとご覧いただきました。

このCF6-80C型エンジンももう目にすることがなくなっちゃうんですね。。。

本当に寂しいです。

ジャンボの初期のころのJT9Dエンジンから進化し、バイパス比も大きくなって燃費や騒音も改善されたのですが、それでもやっぱり古い。。。

そして大量輸送時代から少量多頻度輸送の時代へと変わり、ジャンボの需要が激減してしまった今の時代。

ジャンボの活躍の場が無くなっちゃったんですね。

Boeing747-8というBoeing747-400の後継機が開発され、一部の航空会社では使われていますが、その数は増える気配が少なく、Boeing747シリーズの生産終了の可能性も示唆されています。

【Boeing Considers Ending Production of 747】
Plane maker plans to make just six of the aircraft a year starting in September

Updated July 27, 2016 3:27 p.m. ET

”The world’s most recognizable airplane is coming in for a landing.
Boeing Co. said in a regulatory filing Wednesday that it might stop production of the 747,
ending nearly a half-century of building the plane that became the aircraft of choice
for the U.S. president and other heads of state.”

どうなるんでしょうね。

 

さて、今日は北海道に帰省していたカミさんが帰ってきます。

しょうがないから羽田空港に迎えに行ってあげようかな。

朝7時時点でP1からP4の駐車場はすでに満車です。

が、そうなることを見越して、昨日のうちに予約しておきました!

10時くらいからのんびりと飛行機を見ながら、カミさんの帰りを待とうかな。

 

それでは皆様、今日も暑い1日になりますが、良い1日を!!