中央21、しゅっぱ~つ
前回更新から少し時間が空いてしまいました。。
前回に続き、本日もグライダーです。今日はプラスチック機のASK-21です。
曳航索がピンと張って、いよいよ離陸!
先日の学習院13と同じASK-13(黄色いグライダー)と中央大学のASK-21。
鋼管羽布張りのASK-13と比べると、やっぱりプラスチック機はスマートというかキレイな形状ですよね。
エアボーンしたASK-21。
曳航速度は100km/hから110km/h。
向こう側にもASK-21が駐機してますが、翼が長いですよね。スパンは17mあります。
そして全長は8.35m。胴体の長さの倍以上の翼長です!
翼端はBoeing737やBoeing747-400のようなウィングレットではなく、下方に折り曲げられています。翼端の下面から上面に空気が回り込むのを防ぐためなんでしょうね。
そしてこの中央21、垂直尾翼の赤いハートがとてもかわいらしいです。
白く、スマートでかっこいいグライダーに真っ赤なハートのマーク。いいですね!
徐々にアップ(機首上げ)していきます。高度計の針は勢いよく回っていきます。
青い空と白い滑空機
空の青がどんどん濃くなり、まるで宇宙へ向けて飛び立っていくようです。
まもなく曳航索をリリースします。曳航中は引っ張られていてグライダーの下20mほどのところにあるパラシュートはしぼんでます。
操縦席で黄色いノブのレリーズレバーを引いて、曳航索をリリース。
パラシュートがぱっと開いて離脱したことを知らせます。
これを見て、ピスト(滑空場の管制所?!)は「中央21、離脱確認」と曳航索がちゃんとグライダーからリリースされてことを無線で知らせます。
それを受けて、グライダー側からは離脱高度と、この後どちらに向かうかを無線で返答します。
「中央21、離脱高度500、レフトターン!」
しばらく滑空したのち、高度がなくなり、滑走路に戻ってきました。
ファイナルアプローチ中のASK-21。
先日のASK-13と違い、ダイブ(翼の真ん中あたりから飛び出している抵抗板)は翼の上面のみです。
ということで、今日は学習院大学と合同で運航していた中央大学のASK-21というグライダーでした。
このASK-21、すでに記載した通りFRPのモノコック構造です。初等練習から曲技飛行までこなせる素晴らしいグライダーです。
最良滑空比はなんと34! 1m高度を失う間に34m前進するという優れモノ。ちなみにASK-13の最良滑空比は28です。。。6mの差は大きいですよね。100mの高度から滑空すると、到達できる距離に600mの差ができるということですよ! 500mなら・・・なんと3km?!
単純計算した場合の話ですけどね。
ASK-21は360kgの重量がありますが、ASK-13は290kgしかありません。この重さの差も大きいんでしょうね。弱いサーマルでもASK-13は高度を比較的容易に獲得するすることができます。(パイロットの技量にもよりますが・・・(^-^;)
まぁ、ASK-13でもASK-21でもその機体の特性に合った飛び方、空の状態をとらえて空気を捕まえる飛び方をしっかりできるパイロットが乗れば、素晴らしいソアリングができるんでしょうね。
私も早くそんなパイロットになりたいです。。。
さて、今日はこの写真のような青空は見えず、雨の予報。
冷たく寒い1日になりそうですね。
それでは皆様、良い週末を!!