学習院航空部ホームカミングデー

一昨日の冷たい雨が嘘のよう。きれいに晴れた埼玉県北部、利根川河川敷にある妻沼滑空場に行ってきました。

昨日は1週間続いた母校の航空部の合宿のラスト2日の1日目。土日で卒業生を迎えて搭乗会を行うというホームカミングデーの初日でした。

合宿は中央大学航空部との合同合宿、2校で妻沼滑空場の第1滑空場川側のランウェイを行って訓練を行っていました。

反対側、土手川のランウェイでは慶応大学の航空部が訓練中。昨日は3校が訓練を行う中、学習院はホームカミングデーでOBのフライトを行いました。

そんな中、私はフライトを待つ間、フライトオペレーションの手伝いをする合間を縫って、撮影も行いました。今日はその中からいくつかの写真を掲載します。

まずは学習院のアレキサンダー・シュライハー式ASK-13。昨日の私の搭乗機でもあります。

エアボーン直後! 後席のY教官、撮影している私に気づいて手を振ってくれました!!!

昨日はウィンチによる曳航でした。出発地点と反対側の滑走路の端付近にウィンチという”曳航索”を巻き取る機械を設置し、そのウィンチから伸びた約1,000mのワイヤーの端をグライダーのレリーズに付け、ウィンチが曳航索を巻き取ることによりグライダーを引っ張って離陸・上昇させます。

グライダーは旅客機のようにV1~VR~V2・・・みたいな離陸ではなく、どちらかと言えば戦闘機の空母からの発艦のような感じで離陸します。

ウィンチが曳航索を巻き取り、ピーンと張った後、一気に加速。3秒から5秒でエアボーンします。その後は安全高度(約50mくらい)に達するまでゆっくりと機首を持ち上げていき、安全高度通過後は45度から50度くらいの上昇角で上昇します。離陸後に機首をいきなり上げてしまうと、曳航索が切れたり、ウィンチがエンストしたりした時に、着陸する姿勢・速度にするまでの余裕がなくなってしまいます。なので、高度に合わせて上昇姿勢をとっていきます。これが飛行機による曳航との大きな違いの一つで、グライダーの醍醐味でもあります。

ASK-13のウィンチ曳航による上昇。時速90km~100kmで曳航してます。

これだけの角度で上昇していると、パイロットから前方の水平線は見えません。空だけです。

なので、時々は横を見て上昇角をチェックします。高度・速度・上昇角・進路を繰り返し繰り返しチェックしながら曳航索を切り離すまでの1分弱の間、上昇を続けます。

続いては、一緒に川側ランウェイで訓練を行っていた中央大学のアレキサンダー・シュライハー式ASK-13の離陸シーンから。

エアボーンしてイニシャルクライム中。

同じく中央大学のアレキサンダー・シュライハー式ASK-21。

同じアレキサンダー・シュライハー式のグライダーですが、こちらはプラスチック機です。

こちらは日本学生航空連盟所有のASK-21。昨日は慶応大学の合宿で使われていました。

中央大学のASK-21、垂直尾翼の赤いハートが可愛いです。スカイマークの飛行機を思い出します。

このグライダー、反対側の主翼の下面にも大きな赤いハートが描かれているんです。

学習院のASK-13の飛んでいる姿。

エンジンがないグライダー、地上から見ていると”音”は全くしません。

昨日は天気は良かったのですが、上昇気流は見当たらず、みんな上がっては5分程で降りてくるというフライトばかりでした。このASK-13は弱い上昇気流を見つけたのでしょうか。。。。同じ場所で2回~3回ほど旋回してました。

グライダーはエンジンがなく、上昇気流を見つけてはその中で旋回しながら高度を獲得して飛ぶ航空機です。”滑空機”と呼ばれる通り滑空する航空機です。1m高度が下がるのに27m~28mほど前に進みます。(ASK-13の場合)

そのため、翼がとっても長く、ASK-13の場合、翼幅は16mです。全長(機体の長さ)が約8mなので、翼は胴体の倍の長さがあります。

次はカッコいい慶應の単座機です。

シェンプヒルト式ディスカス-b型です。慶應が保有している5機のうちの1機。

翼端にはウィングレットがついています。こちらの最良滑空比はなんと45!! 1m高度が落ちる間に45mも前進するんです!! すごいですね!

本当に青空の中を上昇するグライダーは美しいです。

グライダーの車輪、メインギアは胴体の下に1輪あるのみです。垂直尾翼の下にも尾輪がありますが、尾輪ではなくテールスキッドの機体もあります。

胴体の下に1輪しかないので、地上で止まっているときには水平を維持できず、どちらか片方の翼端を地面につけています。

そして離陸時には片方の翼端を人が支えて水平にして、グライダーが離陸滑走を始め、自力で水平を維持できるようになるまで(と言っても本当に瞬間、数ミリ秒)、人が翼端を持って走ります。

こんな感じ。

地上滑走は主輪のみ、1輪で行います。この間、16mもある長い主翼が地面につかないように、しっかりと水平を維持します。水平儀なんてないし、グライダーはとにかく”目”で操縦します。

遠くを見て、視野を大きく取って、地平線で水平を感じ取ります。

午後になって一時、雲がたくさん出てきました。

上昇気流も?! なかなかそうはいきませんでした。

15時を過ぎて、逆光に。

雲の隙間から光のベールが! きれいだったので撮ってみました。

こちらも慶應のグライダー。

シェンプヒルト式デュオ・ディスカス型!

複座機ですが、すごく高性能。このグライダー、複座機ですが滑空比は45です。上昇中、翼はBoeing787のようにグイっと上反してます。

すごいですねぇ!!

妻沼の川側(RWY14L)にアプローチする学習院のASK-13と土手側(RWY14R)にアプローチする慶應のグライダー。

グライダーはそのままだと上記の通り滑空比が良すぎてなかなか高度が下がらないので、こうして翼の途中に抵抗板(ダイブ)を開いて翼の性能を落とし、高度を下げます。

なら遠くからアプローチすれば?と思いますが、エンジンがないグライダーはゴー・アラウンドができません。また、滑空中に下降気流に遭遇し、高度を落とされることもあります。なので、高度250mほどになったらトラフィックパターン(場周経路)に入り、ピスト(グライダーの管制所)の横を通過します。滑走路の末端から800mほどでファイナルアプローチに入ります。ファイナルターンの高度は対地100mほど。このままだと上記の滑空比だと2700mほど飛んじゃうので、ダイブを開いて800mで接地するようにします。

接地間際、機首を引き起こして沈下を抑えてメインギア1輪でランディングします。

グライダーのフライトの解説も交えて、ちょっと多めの写真を掲載させていただきました。

昨日は条件(ソアリングの条件)が悪く、滞空するグライダーはほとんどいませんでしたが、その分、多くのフライトを行うことができ、良い”練習日”にはなったのではないでしょうか。

私も5分程のフライトで、上がってから滑空してすぐに降りてきてしまいました(^-^;

短い時間でしたが、上空にはきれいな空が広がり、気流の音しかしないコックピットからは埼玉県北部や栃木県の太田市・館林市の風景がドーンと広がり、遠くには赤城山も見え、とっても気持ちの良いフライトになりました。

やっぱり飛ぶと心が洗われますね。

 

最後に、中央大学航空部の皆さん、学習院航空部の皆さん、昨日は貴重な訓練の一部をOBの搭乗に分けていただき、ありがとうございました。

皆様の今後の安全な運航を願ってます。

 

ということで、グライダーの紹介でした。

 

それでは皆様、今日も良い1日を!!

 

ソアリング@長野

すっかり春になりましたね。

今朝は春の嵐ですが、この嵐が通過したら夏らしい春?になるでしょう。

今日も気温は高めです。

さて、あと3日仕事に行けばゴールデンウィークという方も多いでしょう。5月1日と2日を休みにすれば最大9連休。私は1日と2日は仕事なので、3連休の前半と4連休の後半に分かれたゴールデンウィークになります。

そしてその前半、長野滑空場に飛びに行く予定です。

前回、長野滑空場に行ったのはまだ山に雪が残る3月前半のことでした。

今日はその時のフライトを思い出したいと思います。

まずはモーターグライダーで山の斜面を登る気流に乗るということを体験。 

そしてグライダー。

PZL・ビエルスコ式 SZD-50-3 プハッチ型というポーランド製の複座のグライダーで飛びました。計器盤の真ん中、バリオメーター(昇降計)が軽い+(プラス)を示していますよね。

上昇気流の中にいるんです。そしてこの時は1時間弱、飛びました。

正面に見える川は千曲川で、川の向こう側には長野5輪の会場にもなったエムウェーブが見えます。

グライダーで山の斜面を駆け上る気流にのり、高度を上げていきます。

エンジンが無いのに、直線飛行で上昇。気持ち良いです! 

山の稜線に沿って行ったり来たりしながら高度を上げていきます。

もうすぐ950m。

最後はモーターグライダー。

モーターグライダーで浅間山の火口を覘いてきました!

今日は雨ですが、低気圧が通過した後は天候は回復、午後には曇り空になると思います。

そして週末は晴れて暑くなるでしょう。

長野の天気を調べると、日中の最高気温は27度とか28度、最低気温は8度?!

気温差20度近くある?!

どんな服装で行けばよいのやら。。。

天気は晴れ時々曇りで28日は北風、29日は東寄りの風。。。滞空できるでしょうか。

もう、さすがに雪はないですよね。どんな風景になっているのでしょうか。

楽しみです。

 

それでは皆様、今日も良い1日を!!

 

空撮ミッション in 妻沼

3月最後の土曜日、私が妻沼滑空場に出かけたのは空撮ミッションのお手伝いのためでした。

私もメンバーの一人として参加している「Ka8の会」が所有するAlexander Schleicher社のグライダー、Ka8b(カーエイトビー)の空撮です。

撮影するカメラマンは航空写真の大家、S氏です!

S氏は大利根滑空場から空撮に利用するモーターグライダーに乗って空からやってきました。

モーターグライダー「G109」の到着です!

モーターグライダーの右席に座る航空写真家のS氏!

まず、モーターグライダーが先に離陸して、空で空撮対象のKa-8を待ちます。

黄色の菜の花とピンクの桜とモーターグライダー

尾輪式のモーターグライダー、加速のためにテールを持ち上げてメインギアのみで離陸滑走します。

エアボーンしました!

菜の花が咲く土手を背景にS氏を乗せたモーターグライダーは上昇していきます。

続いてはKa8bの離陸。

連日の良い天気で乾いたランウェイ。曳航機のプロペラ交流で砂ぼこりが舞い上がり、曳航されるグライダーを包み込みます。

土埃にもめげずに美しい1輪滑走ののち、エアボーンしたKa8b。

パイロットはY教官です。

地上約1mほどでしっかりと水平を保って曳航機のエアボーンを待ちます。

美しい。。。。

曳航中のKa8b。

曳航中のKa8b その2。

空撮の写真は遠すぎて、豆粒みたいだったので割愛。

無事に空撮を終えて、Ka8bがダウンウィンドに入ってきました。

ファイナルアプローチ中のKa8b。

鳥が見えますが、ぶつかったりはしませんでした。

徐々にRWY14Lに近づいてきます。

本当に美しいアプローチ。ダイブをわずかに開いて降下率を調整。

ダイブをさらに開くことも、閉じることもできる絶妙な使い方でアプローチするKa8b、Y教官。

すごいなぁ。。。

そしてランディング。

ほんの数ミリ秒、テールスキッドが先に接地するというお手本のようなランディング。

零戦でも尾輪とメインギアが同時に接地するよりも、尾輪が尾輪の車輪が半回転する分くらい先に接地するのが最高の着陸と言われていたそうです。

まさにそんなランディングでした。

来年のカレンダーにこのKa8bの写真を使ってほしいですね!!

私も早くこの機体で飛ぶことができるように、引き続き練習を重ねるのみ。

せっかくKa8の会の会員になって共同所有者に加えていただいたのに、乗ることができないのでは悲しいです。

夏までに乗ることができるようになるか?!

頑張ります。

 

さて、昨日から4月になりました。

今日、入社式を迎える新人さんも多いことでしょう。

不安と期待と緊張で新たなスタートを切るんですね。。

私もうん十年前はそうでした。

暖かく迎えてあげたいと思います。

 

我が母校の航空部では新入生の勧誘活動が始まります。

多くの新人が入ってきて活発な活動ができるようになると良いですね。

私が新入生で初めて大学の門をくぐった時には今日の写真に登場したKa8bを展示して新人を勧誘していました。(機種は同じですが、レジ版は違う機体です)

現在はKa8bではなく、プラスチック機のJuniorを展示するようです。

 

それでは皆様、良い1日を! 良い1週間を! そして良い1年になりますように!!

 

 

Alexander Schleicher ASK 13

昨日は妻沼滑空場で航空機曳航でグライダーに乗ってきました。

曳航に使われた航空機はこのハスキー。

シベリアンハスキーではなく、クリステンハスキーです。

先々週に板倉滑空場で乗ったのと同じ航空機です。

今回乗ったグライダーはこのASK 13というグライダーです。

Alexander Schleicher社のグライダーで、私が学生時代に初めて単独飛行を行い、ライセンス(滑空機上級の技能証明)を取得したグライダーです。

25年以上たった今でも活躍しているとっても素晴らしい複座のグライダーです。

自分が乗っているところは撮影できないので、航空部の先輩OGが操縦するASK 13を撮影した写真になります。

曳航機が曳航索をピンと張り、いよいよ離陸滑走開始!

1輪滑走で加速する曳航機に引っ張られていきます。

軽いグライダーは曳航機よりも早くエアボーンします。

地上数mの高さで曳航機のエアボーンを待ちます。

曳航機がエアボーンしたら、曳航機の上昇に合わせて上昇していきます。

曳航機の真後ろよりやや下には曳航機のプロペラ後流があるので、やや上の位置に行きます。

今の時期、利根川の土手は黄色い菜の花できれいに彩られていました!

昨日は高気圧に覆われて、良い天候で、条件も良く、この先輩の乗ったASK 13は51分のフライトを記録しました。

いよいよファイナルアプローチ。

滑空比が20以上もあるグライダーは、アプローチする際には主翼の真ん中あたりに抵抗版(ダイブ)を立ち上げて、高度を下げます。

遠くからアプローチすればいいじゃないかと思うかもしれませんが、エンジンが無いグライダーは下降気流に遭遇し、パス角が浅くなってもエンジンで高度を維持することができません。したがって、ある程度高い、余裕を持った高度でベースレグ、ファイナルアプローチを開始し、滑走路に十分に近づいたところから高度を一気に落とします。

アプローチ角(降下率)はこのダイブの開け閉めで調整します。

地上数m、地上の浮き上がり(パイロットから見て)に合わせてフレア(引き起こし)を行います。

ナイスランディング!

もう1枚、航空機に曳航されるASK 13の写真を。

昨日は、航空写真の大家、S氏が我が母校のOB会所有のグライダーを来年のカレンダー用に空撮していただけるということで、その手伝いに行ってきました。

空撮の話はまた後日に撮っておくとして、昨日の妻沼滑空場でフライトを行っていたAsahiクラブ様にゲスト参加して搭乗させていただきました。

ハスキーに曳かれて、高度600mで離脱。

すぐに上昇気流に遭遇することができ、とんびのように上昇気流の中で旋回し、900m以上まで高度を上げることができました。

1000m付近になると上昇気流が弱くなるので、次の上昇気流を探し、再び高度を上げる。。。を繰り返し、エンジンのないグライダーで47分のフライトを楽しむことができました。

まだまだ粘れたのですが、他の搭乗待ちの方もいる関係で、地上より「降りといで~」の無線が入り、700mの高度から、様々な課目を行いながら、高度を処理して、ランディングしました。

ストール(失速)やスティープターン(急旋回)を行い、昔の感覚を取り戻す訓練を行うことができた良いフライトになりました。

やや風が強くなっていたので、高めにファイナルアプローチに入ろうとしたら、ちょっと高すぎて、ダイブはほぼ全開で降りることに。。。。引き起こしもちょっと早かったか、まだまだですね。

先月(3月)は3週目以外の土日は全部飛びに行くという、グライダー三昧の月でした。

早く感覚を取り戻し、後日紹介する単座機に乗りたいものです。

それでは皆様、良い1日を!!

 

 

 

Glider Fly! Fly!

12月の7日から合宿があるのですが、参加できません。。。

うちの会社、12月末が年度末ということで、いろいろとバタバタして忙しく、平日に休みを取りにくくなるんです。

特に12月7日・8日は会議やらプレゼンやらがぎゅうぎゅう詰め。

たくさん乗って、単独飛行を目指すチャンスだったのに・・・残念。

1月も年度始まりで、自分の裁量ではどうにもならない会議などがあり、やはり平日のフライトは厳しいですね。。

なので、空に思いを馳せて。。。

11月の風の強い日の妻沼滑空場。

気持ちよさそうにソアリングするASK-13。

上昇気流を捕まえて高度を獲得すべく上昇気流の中を旋回します!

上昇気流をどうやって捕まえるか? お尻で感じるんです。

もちろん、昇降計はあるのですが、まずは”持ち上げられる感じ”をお尻で感じるんです。

これは旅客機に乗っていても感じられますよね。

ASK-13のファイナルアプローチ。

ダイブ・ブレーキ(翼の中ほど、上下に飛び出している赤い抵抗板)を開いて降下率を大きくします。

接地点が自分に向かって近づいてくるように。。

降下率が大きすぎると接地点は向こうへ逃げていきますし、逆に小さすぎると接地点は機首の下のほうに隠れようとします。

旅客機でもグライダーでも、最も緊張するのはやはり離陸と着陸。

特にエアボーン直後から対地高度30mくらいまでとファイナルターンを回った後のアプローチはとても緊張します。

スレッショルドを超え、まもなくランディング。

もう間もなく、地面の近づきに合わせてフレアをかけます。

メインギアとテールギアの2点で接地。

ナイス・ラインディング!!

続いては曳航機、ハスキーのアプローチです。

ファイナルターンは思い切りバンクをとってグイっと回ります。

軸線合わせはバンクで調整。

ファイナルアプローチ。

いいなぁ、ハスキー。操縦したいですね。

ASK-13とASK-21の空でのツーショット!

超望遠なので近いように見えますが、ちゃんと安全なセパレーションは保ってます。

先日はウィンチ曳航のASK-13を斜め前から撮った写真でしたが、こちらは後ろから。

安全高度を超え、これから機首を上げて高度を取っていきます。

山、雲、空が綺麗です!!

飛びたいなぁ。

飛びたいなぁ。

今日のような写真を観ちゃうと、なおさら思います。

天気が良く、雲がポコポコ浮かんでいたりすると、「あの雲の下に上昇気流があるかも。。」なんて思いますよね。

 

さて、今週はあちこちに出かけたり、体調を壊して休んだり、勤労感謝の日で休んだりととても不規則な1週間で疲れました。まだ今日が残ってますね。。。

今日も午後からは外出です。

今日、仕事したらまた土日の休み。

休みなんですけど、仕事のことを考えちゃうんですよね。

今、提案しようとしている案件の提案書をどうしようか・・とか、来週の月曜日に訪問する客先で、どんなプレゼンをしようか・・とか。

提案やプレゼンはもとより、何かを目指して仕事をしている以上、その前段階の作業、準備がとにかく重要です。

どれだけしっかりと準備をするか。

フライトと同じですね。

「6割頭」と言って、飛んじゃうと地上の6割くらいしか頭が働かないんです。あれ気を付けよう、これ気を付けよう、あーしよう、こーしようと事前に考えていても、いったん空に上がっちゃうと緊張や飛ぶことへの集中で4割以上忘れてしまうんです。

だからイメージフライトや事前の準備が大切なんです。

イメージフライトしておけば、緊張せずに考えずに”体が覚えている”感じで飛ぶことができるんだと思おいます。

仕事も一緒かな。。。

 

それでは今日も良い1日になりますように!!

寒いので、風邪ひかないように!! 悪化しませんように。。。

 

 

幸せの黄色い・・・グライダー

今日もグライダーです。

学習院13、中央21とウィンチ曳航が2回続いたので、今日は朝日13の飛行機曳航を2回分!

引っ張るのはJA4083のハスキーです。

風はやや強め、5m~8mの北風でした。

ハスキーに引っ張られ、地上滑走中の朝日13、JA2259のアレキサンダー・シュライハー式ASK-13です。

グライダーが先にエアボーンし、曳航機のお尻を引っ張り上げないように地上数mで水平飛行し、曳航機の離陸を待ちます。

遠くに見えるのは利根川を渡った反対側、群馬県千代田町にあるエクセルヒルズというゴルフ練習場の囲いです。

曳航機がエアボーンし、曳航機の上昇に合わせてグライダーも高度を上げていきます。

ウィンチ曳航と違って、機首を上向きにするということはなく、どちらかといえば押さえ気味?!

この日は本当に視程が良かった!

遠くの赤城山ばかりか、男体山まで見えました。

晴れた日の飛行機曳航の写真は初めてですね!

飛行機よりもグライダーのほうが低い位置にいます。ロー・トウ(Low Tow)でしょうか。

飛行機の真後ろよりもやや下方だと、プロペラ後流に入ってしまうので、プロペラ後流の上か下に位置して曳航されていくのですが、今回は下にいるように見えます。

グライダー側からはロー・トウのほうが、曳航機が良く見えるのですが、曳航機側からはグライダーが見えにくいでしょうね。

真後ろから見るとこんな感じ。。。

さて、2回目。

1輪できれいに地上滑走しています!

あとは自然にエアボーンするのを待つ。

エアボーンしました。鳥たちも一斉にエアボーンしました!!

そういえば、グライダーでもバードストライクってるのでしょうか。。。

虫にぶつかったことはあるようですが。。

(夏場は主翼に虫にぶつかった跡が。。。)

綺麗ですね!!

大きな木と青い山と黄色いグライダー・・・自然を感じます。

飛行機曳航のこの曳航中の操縦が楽しくて好きです。高度を気にしなくても良いし、編隊飛行のようで楽しいんです!

1回目と違って、こちらの場合、グライダーの位置が飛行機より上に見えますよね。ハイ・トウ(High Tow)のようです。グライダーから見て飛行機の主翼と地平線が重なるように見える位置を維持しながらついていきます。地上目標(地平線)と飛行機が一緒に見えるので、姿勢や位置を維持しやすいです。

後ろから見るとこんな感じ。1回目と飛行機とグライダーの位置関係が逆ですよね。

飛行機曳航・・・いいですねぇ。

この曳航機のパイロットになりたいです。

1日に何度も離着陸できる!! グライダーパイロットの役に立てる!!

どうすればなれるんだろうか。。。

陸上単発の技能証明は所持してるけど、そのほかに何か資格がいるのでしょうか。。。

 

今日は午後からグライダーの安全確認のミーティングがあります。

様々なトラブル・事故やヒヤリハットを振り返り、検証し、安全な運航を保つための勉強会。

学んできます!

 

それでは寒さが厳しくなってきました。

風邪をひかないように注意しないといけませんね。私も昨日から鼻水が出始めてぐじゅぐじゅしてます。悪化しないように気を付けないと。

皆様、良い1日をお過ごしください!!

中央21、しゅっぱ~つ

前回更新から少し時間が空いてしまいました。。

前回に続き、本日もグライダーです。今日はプラスチック機のASK-21です。

曳航索がピンと張って、いよいよ離陸!

先日の学習院13と同じASK-13(黄色いグライダー)と中央大学のASK-21。

鋼管羽布張りのASK-13と比べると、やっぱりプラスチック機はスマートというかキレイな形状ですよね。

エアボーンしたASK-21。

曳航速度は100km/hから110km/h。

向こう側にもASK-21が駐機してますが、翼が長いですよね。スパンは17mあります。

そして全長は8.35m。胴体の長さの倍以上の翼長です!

翼端はBoeing737やBoeing747-400のようなウィングレットではなく、下方に折り曲げられています。翼端の下面から上面に空気が回り込むのを防ぐためなんでしょうね。

そしてこの中央21、垂直尾翼の赤いハートがとてもかわいらしいです。

白く、スマートでかっこいいグライダーに真っ赤なハートのマーク。いいですね!

徐々にアップ(機首上げ)していきます。高度計の針は勢いよく回っていきます。

青い空と白い滑空機

空の青がどんどん濃くなり、まるで宇宙へ向けて飛び立っていくようです。

まもなく曳航索をリリースします。曳航中は引っ張られていてグライダーの下20mほどのところにあるパラシュートはしぼんでます。

操縦席で黄色いノブのレリーズレバーを引いて、曳航索をリリース。

パラシュートがぱっと開いて離脱したことを知らせます。

これを見て、ピスト(滑空場の管制所?!)は「中央21、離脱確認」と曳航索がちゃんとグライダーからリリースされてことを無線で知らせます。

それを受けて、グライダー側からは離脱高度と、この後どちらに向かうかを無線で返答します。

「中央21、離脱高度500、レフトターン!」

しばらく滑空したのち、高度がなくなり、滑走路に戻ってきました。

ファイナルアプローチ中のASK-21。

先日のASK-13と違い、ダイブ(翼の真ん中あたりから飛び出している抵抗板)は翼の上面のみです。

ということで、今日は学習院大学と合同で運航していた中央大学のASK-21というグライダーでした。

このASK-21、すでに記載した通りFRPのモノコック構造です。初等練習から曲技飛行までこなせる素晴らしいグライダーです。

最良滑空比はなんと34! 1m高度を失う間に34m前進するという優れモノ。ちなみにASK-13の最良滑空比は28です。。。6mの差は大きいですよね。100mの高度から滑空すると、到達できる距離に600mの差ができるということですよ! 500mなら・・・なんと3km?!

単純計算した場合の話ですけどね。

ASK-21は360kgの重量がありますが、ASK-13は290kgしかありません。この重さの差も大きいんでしょうね。弱いサーマルでもASK-13は高度を比較的容易に獲得するすることができます。(パイロットの技量にもよりますが・・・(^-^;)

まぁ、ASK-13でもASK-21でもその機体の特性に合った飛び方、空の状態をとらえて空気を捕まえる飛び方をしっかりできるパイロットが乗れば、素晴らしいソアリングができるんでしょうね。

私も早くそんなパイロットになりたいです。。。

 

さて、今日はこの写真のような青空は見えず、雨の予報。

冷たく寒い1日になりそうですね。

それでは皆様、良い週末を!!

 

 

1 2