落雷にあったスターアライアンス?!

先日のBoeing777のスポットでのレドーム整備・窓拭きといったちょっと珍しい光景の写真に引き続き、本日も珍しい整備(点検)シーンの写真をお届けします。
9月23日の記事「嵐ジェット・・・・今更ですが。」に寄せられたfoka9さんのコメントに
“STAR ALLIANCE機(JA712A)が怪しげな点検始めたり、”とありましたが、そのfoka9さんから
その”怪しげな点検”の画像をいただきました。
飛行機がスポットに到着したら直ぐに除雪車両が機体に横付けされ、メカニックの方がかごに乗り込み点検を開始したそうです。
まずは左翼端の上から眺めます。
翼端にはスタティック・ディスチャージャー(静電放電器)が付いています。
被雷点検 1
次に左翼端の下から。
被雷点検 2
主翼の後縁をゆっくりと点検しながら、胴体へ。
胴体の上部をつぶさに点検します。
被雷点検 3
スターアライアンスのロゴマークが描かれた垂直尾翼を点検。
被雷点検 4
同じように右舷側も点検します。
その後ろをJALのBoeing747-400が通過していきます。
被雷点検 5
この飛行機、羽田空港から離陸後、上昇中に落雷を受けたとの報告があったそうです。
さて、飛行機には「static discherger (静電放電器)」が装備されていて、飛行機に帯電した静電気を空中に放出し、飛行機の電子機器に影響を与えないようになっていますし、機体の電位を下げて落雷を受けにくくするようになっています。
また、機体を構成している各部位はジャンパーでアースされていて、機体の電位を均等に保つように工夫されています。また、重要な電子機器、コンピュータなどは電気的にシールドされていて、落雷による電圧の急激な上昇から保護されています。ですので、落雷により飛行に重要な支障を生ずるような事態は基本的には起きないとされています。
とはいえ、実際には飛行機が雷の直撃を受る事があるようです。その場合には落雷を受けた機長は「被雷報告書」を会社に提出し、必要な場合にはメカニックさんによる機体の被雷点検が行われるとのことです。
時には機首にあるレドームが損傷を受けたり、雷が通り抜けた機体のアルミ合金外板に、熱で溶けた小穴ができたりしているのが発見されることもあるそうです。
飛行機への落雷はそう珍しい事でもないと言われていますが、その多くは機体の大半を占めるアルミ合金外板を流れだけ(ファラデーの法則)のため、操縦系統・電子機器はもとより、乗員・乗客に感電などの影響を与えることは無いということです。
こうして、ANAの「あんしん あったか あかるく元気」は守られているんですね。
foka9さん、珍しい画像を送付していただき、ありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げます!!
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応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
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