ANAジャンボ、私にとってのLast Day
本日、2014年3月31日、ANAのBoeing747”ジャンボ”は全て退役することになります。
その前日である3月30日に朝から羽田空港に出かけ、「ラスト-1日」のANAジャンボをしっかりと撮影してきました。通常の記事だと1回(日)1便なのですが、本日は3便分を一挙掲載してしまいます。写真枚数がやや多めになっておりますが、ご容赦願います。
まず最初は8時30分発の福岡行き。
プッシュバック直後、3つの尾翼が並んだので記念に1枚。Boeing777とBoeing737、そしてBoeing747。
このプッシュバックをするジャンボの姿をこれまで何度見てきたことだろう。もう、これが最後なんですね。
タキシングのクリアランスが出され、大きなジャンボが動き出した直後、コーパイロットがサムアップして地上スタッフに「ありがとう!行ってきます!」の合図。
地上スタッフもみんな並んで手を振ってジャンボを見送ります。
このフライトを含め、このジャンボが出発を見送られるのはあと6回。。。
タクシーウェイへと進むANAジャンボの斜め後姿。心なしか寂しそう。
まだまだ飛べるのに。。。
南風運用の羽田空港で、福岡行きは16Lからのテイクオフだったんですね。
私は最初、”南風の時は西行きは16R”と思い込み、第1ターミナルの展望デッキに行ってました。私が第1ターミナル到着をFacebookに投稿すると、Facebookでお世話になっている方から、「福岡行きは16L上がりですよ!」とコメントが!!
本当に感謝です。嬉しいですね。大急ぎで第2ターミナルに向かい、無事に撮影場所を確保することができました。
そしていよいよRWY16Lにラインナップ。
後方を「787」無しのBoeing787がRWY22にアプローチしています。
離陸滑走開始!小雨交じりでしたが、水煙はあまり上がりませんでした。
ローテーション!!
機種が勢いよく持ち上げられます。
エアボーン。トリトンブルーのラインが空に向けて突き刺さるように飛んでいきます。
翼の上にヴェイパーを発生させながら上昇するジャンボ。
ギアを格納し終わるまで見送りました。
この8時30分の福岡便の離陸を見送ったあと、この日のメインイベントである「海から羽田を見てみよう」のイベントに出かけました。
30名を超える飛行機ファンが集まり、屋形船をチャーターして羽田空港沖から羽田空港を離発着する飛行機を見るイベントです。
が、
昨日の天気は大荒れの天気。
8時半発の福岡便を見送った後、しばらくは小康状態が続いていましたが、船がRWY22のアプローチライト脇に近づくにつれ、雨は強くなってきました。
結局、だれも屋根の上に上ることなく、時々RWY22へのアプローチ機を屋形船の窓から撮影するという状況になりました。
が、
福岡からの250便が到着する頃には、その頃ピークになっていた雨にも関わらず、私を含め、何人かで屋上に上り、ANAジャンボの撮影を決行しました!!
その4枚がコレ。
写真では伝わりにくいですが、さすがジャンボ、大迫力です!!
ライトが光るアプローチライト上を進むANAジャンボ。風は190度から20ノット以上の強い風で、RWY22へのアプローチにとっては強い横風?!
大きく機首を左に振って、クラブ法でアプローチしていました。
スレッシュホールドを超えるか超えないかという地点まで追いかけました。
さて、福岡からのANA250便とそのあとのキャセイのジャンボの撮影を終えてから船は船宿へ戻りました。そして再び第2ターミナルの展望デッキに行き、今度は15時発のANA697便、新千歳空港行のテイクオフの撮影です!!船宿から第2ターミナル展望デッキに着くと、すでに多くの人がフェンスにびっしりと張り付いていました。雨が降っているにも関わらず!
それでも何とか、撮影スペースを見つけて撮影を開始。
雨が強くなっていたせいか、滑走路上にも水がたまっていたのでしょう。水煙を巻き上げながらジャンボが離陸滑走し、ローテーション!
そしてエアボーン。
主翼上にヴェイパーが。
主翼をしならせて新千歳空港へ向けて飛び立ったANAジャンボ。
この時は雨が結構強く降っていて、雲底高度もかなり低くなっていて、ギア格納まで見送ることができませんでした。
ANA243便福岡行き、ANA250便福岡からの到着便、ANA69便新千歳行きの3回もジャンボを撮影することができました。
私がANAジャンボを撮影するのは昨日が最後でした。
ANA69便、新千歳行きが私にとっての最後のジャンボの離陸でした。
2011年3月にJALジャンボが退役し、その3年後の2014年3月31日にANAジャンボが退役し、日本の民間旅客機からジャンボ、Boeing747がいなくなります。
空の大量輸送時代を切り開き、大衆化に貢献し、多くの人々を世界各国へ運び、また、空への憧れの象徴となり、多くの若者を空に羽ばたかせた偉大なる飛行機、Boeing747”ジャンボ”。
その翼に日の丸を描いたジャンボがいなくなってしまうのはとっても寂しいです。
私の飛行機人生はジャンボとともにあったといっても過言ではありません。
まだ、成田に行けば海外のジャンボに会えるし、羽田でもキャセイのジャンボや4月以降はルフトハンザのジャンボに会うことができるので、完全な喪失感は無いと思いますが、やはり時代の一区切りを感じることにはなるかと思います。
ちょっと早いですが、ジャンボに一言。
「ありがとう」
ところで、昨日のANAジャンボの最後の撮影では、先日の成田合宿で不具合を生じたレンズに代わって導入したAF-S NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRというレンズを初めて使いました。レンズの特性に慣れていないせいか、最初はAFの合うタイミングに戸惑ったりしましたし、明るさも違う?! f値やシャッタースピードの調整に戸惑いましたが、何とか撮影できました。
やっぱり、VR付きっていいですね!