成田で活躍するちびっこ達

昔は成田空港といえば、ジャンボ(Boeing747)とかDC-8とかDC-10といった3発機以上の大きな飛行機ばかりでした。

日本は島国でヨーロッパやアメリカ、東南アジアやオーストラリアなどの国々に行くためには太平洋や広大なロシアの大地を超えていかなくてはならず、飛行中に万が一にもエンジンが不調をきたしても残りのエンジンで最寄りの空港へ降りられる必要があったため、3発以上の飛行機が使われていました。

今ではどうでしょう。Boeing767とかBoeing777、Boeing787、Airbus A330といった双発機が大半を占めています。エンジンの性能・信頼性が格段に向上したおかげですよね。

ETOPSという言葉を聞いたことがあるかと思います。ETOPSとはExtended-range Twin-engine Operational Performance Standardsの略です。双発機では、1発のエンジンが飛行中に停止した場合でも一定時間以内に代替の空港へ緊急着陸することが可能な航空路でのみ飛行が許されるとして、国際民間航空機関 (ICAO) が取り決めたものです。簡単に言えば、”緊急時にエンジン1発のみで飛行する場合の飛行可能な時間を定めたもの”ということですね。昔は双発機は空港から60分以上離れたところを飛ぶことはできなかったんですが、Boeing767が初めて120分離れたところまで飛ぶことを許され、その後はBoeing777が180分離れたところまで許されました。(ETOPS-180)

Airbus A330が240分の認定を受け、Boeing777-300ER、Boeing777-200LR、Boeing777貨物機、GE社のエンジンを搭載したBoeing777-200ERには330分の認定が与えられています。Boeing787も330分の認定をもちろん受けています。さらにこの間成田にも来たAirbus A350は370分までの認定を受けています。エンジンが1つ故障して止めても6時間10分の間、飛び続けることができるということですね。エンジンと空力性能がそれだけ向上したということでしょう。

さて、前置きが長くなりましたが、今日は成田空港で活躍する小さな双発機ばかりを集めてみました。

まずはANAのBoeing737-700。中型機以上がみんな長い離陸滑走距離で左手のメラメラの向こう側でエアボーンする中、小さな飛行機は正面より右手でエアボーンしてくれるので、飛行機のかっこよい離陸シーンを撮らせてくれました。NR-6520

こちらはイルカマークの付いたエンジンを持つANA WINGSのBoeing737-500。アンチコリジョンライトがピカっと光った瞬間をとることができたので、まずそれを1枚。NR-6529

もちろん、かなり短い離陸滑走でエアボーン。

とても素敵な上昇する姿を見せてくれました。NR-6586

こちらは着陸機、見た目が”三日月形”に見える「スプリット・シミタール・ウイングレット」というウィングレットを装着したBoeing737-800です。機体後部の背中にも大きなこぶがくっついてますね。Boeing737はどこまで進化するのでしょうか。このBoeing737-800もETOPSの認定を受けていて、ノーズギアのドアにわざわざ「ETOPS」と明記しています。NR-7395

こちらはピーチのAirbus A320。NR-7588

そして同じA320-200で、エアプサン。英語表記では「BUSAN」でローマ字読みだと”ブサン”なのに、エアプサン。なんでPUSANじゃないんでしょうね。。。

アシアナと同じグループ会社のLCCです。NR-7694

こちらはモンゴル航空のBoeing737-800。機首部分をアップにしたのはそこに名前が書いてあったから。「Guyug Khaan」、グユク・カーンでモンゴルの第3代皇帝の名前ですね。グユクは初代のモンゴル皇帝のチンギス・ハーンの3男の長男、要は孫です。NR-7760

さすがにモンゴルはちょっと遠い?! 離陸滑走距離はちょっと長く、エアボーンは斜め後ろからの撮影になりました。NR-7775

そしてイースター航空のBoeing737-800です。こちらも韓国のLCCです。レジ番と機体後部のハングル語の文字を見るまで、韓国の飛行機だとは思いませんでした。アメリカっぽい名前、デザインですよね。。。NR-7794

そのイースター航空のBoeing737-800は滑走路の半分ちょい手前でエアボーン。NR-7811

マレーシア航空のBoeing737-800。

ちょっと汚れてますね。白い機体が結構黒ずんで見えます。NR-7950

マカオ航空のAirbus A320-200。

こちらもかなり汚れてます。中国のマカオ(特別行政区、香港と同じようなもの)の航空会社です。

この垂直尾翼のデザインを見ると、いつも不動産屋さんを思い出します。全国賃貸不動産管理業協会のロゴマークに似ているような気がして・・・。 NR-8263

今日は8月22日の南風運用の日に成田空港の展望デッキで撮影した写真から小型機をピックアップしてご覧いただきました。

Boeing737やAirbus A320も国際線で活躍する時代なんですね。

さて、今日は体育の日。

天気も良さそうです。

羽田空港に行くか、赤レンガのオクトーバフェストに行くか、それともどこにも出かけずに休養するか、悩んでます。

10時頃には羽田空港は南風になりそうなんですよね。。。(by http://weather-gpv.info/)

となると、タイやキャセイのジャンボの離陸が目の前で見られる・・・。

皆様もよい1日を!!

2 comments

  • 飛行機が大好きだけで専門的な事か詳しくないものです。
    airmanさんをtwitterで知りブログを拝見するようになりました。飛行機の知識を得られるとともに同感できることが多々あり楽しく楽しみにしております。

  • ☆かよたんさん、
    コメントありがとうございます。
    飛行機をみて「かっこいい~!」とか「いいなぁ~」って思うところから私も始まりました。
    好きこそ何とかって言いますが、好きになればなるほどいろいろと知りたくなって、調べたりします。
    今でもブログの記事を書きながらいろいろと調べてます。
    今後とも、よろしくお願いします!

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