サウジアラビアのBoeing747SP
本日もサウジアラビアの王様の日本出発祭の続きです。
最初に王様が乗ったBoeing747-400が出発し、次にBoeing747SP、そのあとは医療機のBoeing757、最後にAirbus A319が出発したのですが、本日は2番目のBoeing747SPです。
Boeing747SP、昔、成田空港でイラン航空のBoeing747SPを見て以来です。
飛んでいる姿を見るのは初めてでした。
プッシュバックを終えて、ターミナルビルの影からその姿がちょこっと見えただけで大興奮!!
これがBoeing747SPです。
昨日も記載しましたが、SPは「Special Performance」の略で、世界で初めて東京ーニューヨークを無着陸で飛ぶことに成功した飛行機です。
胴体が短く、垂直尾翼が大きく、フラップもシングル・スロッテッド(1枚の隙間フラップ)になってます。胴体はBoeing747-400が70.6m、Boeing747-8iが76.4mなのに対してこのBoeing747SPは56.3mしかありません。重心から垂直尾翼までの距離が短くなった分、垂直尾翼を大きくして、高さはBoeing747-400や-8iが19mなのに対して1m高い20mになってます。
機種部分にはやはり「God Bless You」と書かれています。
こちら側の2階席の窓はすべてつぶされていますね。
従来のジャンボ(-100や-200)よりも2階席を延長したのもこのBoeing747SPが最初でした。
2階席を延長したことで空力的な性能が向上し最高速度が増えたという話もあります。なので、その後の-300SUDや-400では2階席が長くなってます。
Boeing747SPのカタログっぽい写真。
いやぁ~感動ですねぇ!!!
この飛行機を見ることができて本当に良かった。しかも、これから飛ぶんですよ!!
RWY34Rに向かってタキシングする間にも何枚もの写真を撮りました。
ANAのAirbus A320とBoeing747SP。Airbus A320の近くで作業していた人たちも見てましたね。
そしていよいよテイクオフ。
お~っ!
もうローテーション!!
確かにとても寒く、風が非常に強かったので、離陸滑走距離は短くなるだろうなとは思っていましたが、ANAのBoeing767ばりにあっという間にローテーションでした!! すげぇ~!
水煙を上げながらエアボーンしようとしています。
浮いた!!
初めて見るBoeing747SPのテイクオフです。
Boeing747SPが就航したのは1976年、それから40年後に初めて見ることができました。
水煙がひときわ目立つようになり、ジャンボのテイクオフの力強さをさらにエキサイティングなものにしてくれました。
おーっ! これがシングル・スロッテッドのフラップか!
これまでのジャンボやBoeing747-400はダブル・スロッテッドの(2重隙間)の3枚のフラップでしたが、こちらは主翼本体と1枚のフラップで隙間は1つ。
そして懐かしいですね、主翼の先端にアンテナのような細い棒が伸びてます。
昔のジャンボにはありましたね。
そうそう、このBoeing747SP、エンジンはロールス・ロイスのRB211です。
ぐんぐん上昇していきます。そしてギアの格納も開始。まだ正面に来る前ですよ!!
ジャンボの、Boeing747SPの離陸を斜め前から見ることができて本当に幸せ・・・・・
この斜め後ろからの上昇する飛行機の姿もBoeing747SPだと格別ですね! 機種部分のドアップも狙いたかったのですが、慎重に全体像で。
ギアを格納し、上昇するBoeing747SP。
そして右に旋回して幕張まで行ってから、今度は左に旋回して一路北京を目指して飛んでいきました。
いやぁ~、もう言葉になりませんね。
Boeing747SPの離陸を今になって見ることができるなんて。
会社を休んで見に行っただけのことはありました。
離陸を見られただけでなく、本当に素晴らしい離陸を見ることができました。
夏の無風の時だったらこんな離陸は見られませんよね。
とっても寒くて空気密度が濃く、さらに強風が吹いていたこと、そして行き先が北京という比較的近い目的地だったという条件が重なり、この短距離離陸が実現したんですよね。
このBoeing747SPだけで300枚弱の写真、選ぶのに苦労しました。
どの角度から見ても新鮮で、省けないんです。
なので1機の出発シーンで20枚もの写真になってしまいました。
明日は3機目の飛行機、Boeing757です。
それでは皆様、今日も良い1日を!!