モヒカンくんのテイクオフ
2009年12月に復刻したANAのモヒカン塗装。
ANAが1969年のBoeing737-200導入時に採用したデザインで、1983年のトリトンブルーのBoeing767-200のデビューまで続きました。
(最後のモヒカン塗装の機体は1989年まで飛んでいました)
Boeing737はもとより、Boeing747もL1011トライスターもBoeing727もみんなこのモヒカン塗装で日本中の空を飛んでいました。
その復刻がモヒカン塗装で飛んだことがないBoeing767とは。。。
この復刻版モヒカン塗装は2013年までの期間限定ということで、見られるのは今年(今年度?)一杯のようです。
1機しか存在しないため、なかなかその姿を見ることができず、しかも離陸する姿などはめったに見ることができません。
そんなモヒカン塗装のBoeing767の離陸を、曇り空ながら撮ることができたので、今日はたっぷりとご覧いただきます。
皆さんは飛行機の離陸シーンの中でどの瞬間が好きでしょうか。
前輪を持ち上げてまさに「いまから飛ぶぞ!」という瞬間、
メインギアが地面を離れるか離れないかの「2次元から3次元の世界に移る」瞬間、
エアボーン直後の「飛んだ!」瞬間、
エアボーンし、「上昇する」シーン、
たった1分から1分半の離陸滑走から上昇までの短い間ですが、見どころはたくさんあり、その間は目が離せません。
まずは滑走路に向かうタキシング中のモヒカン塗装のBoeing767から。
一瞬、「どこかから戻ってきたのかな? どのスポットに入るんだろ」と思ったのですが、フラップやスラットが降りています。
「ん? これは出発機?!」と期待しましたが、タキシングしているのがターミナル側のタクシーウェイ。
「RWY05に向かうのか。。。」と離陸シーンを撮るのは諦めか。。。とがっかりしたものです。
ところが、予想に反してモヒカン塗装のBoeing767が向かったのはRWY34Rでした!!!
もう大喜びです。
だって、本当になかなか見ることができないし、撮るチャンスはなかなか無いんです。
まずはローテーションの瞬間。ノーズギアをゆっくりと持ち上げて、主翼の迎角を増やします。
このBoeing767のメインギアが滑走路面を離れる瞬間がなかなか気に入っているんですよね。
Boeing777やBoeing747、A330やA340とは違うティルトアングル。
「つま先立ち」になって背伸びをするように飛び立とうとしているように見えませんか?!
そしてエアボーン直後。
このシーンも良いですよね!
主翼のしなりも、それまで車輪が支えていた重量を一気に受けて最も大きくなる瞬間です。
そして上昇するシーン。
晴れていれば東京湾の海面と向こう側に見えるディズニーリゾートなどの陸地、そして空の3点セットが背景になり、これもまたお気に入りのシーンなのですが。
ところで、このモヒカン塗装のBoeing767、かなりくたびれてきましたね。
垂直尾翼の付け根付近、垂直尾翼とラダーの間には潤滑油がしみだしているのでしょうか、うっすらと茶色の線が見えます。
そして上昇する姿を斜め後ろから見たところ。
ギアは格納中です。
いつも上昇した後は「早くギアを上げて!!」と思うのですが、この時も早くギア格納後の姿を見たくてギアの格納動作がまだるっこく感じました。
このシーンもいいんですけどね。
ギアを格納して「飛行機」そのものの姿になり上昇。そして右旋回開始。
これをもうちょっと近くでみたいなぁといつも思うんですよね。
滑走路の中間点の真ん前にターミナルビルがあり、展望デッキがあるので、離陸して上昇する飛行機は展望デッキのかなり左手になってしまうんです。
成田のB滑走路展望台やさくらの山、さくらの丘のように滑走路エンド付近に撮影ポイントがあれば羽田も最高なんですけどねぇ。
というわけで、RWY34Rを離陸し、上昇する飛行機の各シーンを並べてみました。
私はエアボーンの瞬間か、エアボーンの直後が好きかな。。。
でも上昇する飛行機の斜め後ろ姿も捨てがたい。。。
結局、離陸シーンはどの瞬間を切り取ってもカッコいいし、素敵なんですよねぇ。
だから着陸シーンに比べて掲載枚数がいつも多くなってしまうんです。
さて、今週末ですが、”また”天気は下り坂ですね。
今日、土曜日は晴れの予報だったのに、朝から空には多めの雲。
確かに晴れ間はところどころに見えますが、これは晴れというより曇りという天気ではないでしょうか。
なんで平日は良い天気なのに、休みになると曇ったり雨が降ったりするの???
そんな週末ですが、皆様お元気でお過ごしください!!