投稿者: airman
濃い青の空
昨日は札幌への日帰り出張でした。
ANA55便、Boeing747-481D(JA8099)で羽田空港から千歳空港へ。
雲の層を抜けると、朝の青い空が広がっていました。
雲との境界線の水色から、高空の群青色まで、青のグラデーションが美しい。。。
今回は52Aの座席を予約し、翼をじっくりと観察。
下の写真は飛行機の傾きをコントロールするためのエルロン。
エルロンは主翼についていて、左右で上下逆の動きをすることにより、傾きをコントロールする。
エルロンが下がった方の翼は、揚力が増すことで上がり、エルロンが上がった方の翼は
揚力が減ずることで下がる。
左翼のエルロンがわずかに下がり、右に旋回開始。
左翼のエルロンがわずかに上がり、水平に戻る。
Boeing747には低速時用のエルロンと高速時用のエルロンがある。
翼の先端から中ほどにかけてあるのが低速時用のエルロンで離陸時と着陸時にしか
動くところは見る事ができない。
飛行中に動作するのはもっぱら上の写真にある高速時用のエルロン。
高速時は翼面を流れる空気の流れが速く、胴体に近い部分にある小さなエルロンで
十分に傾きをコントロールできる。
これを観ていると、どういう操縦がされているのかが想像でき、おもしろい。
下の写真はフライト・スポイラー。
高度を落とす際、使われる。
機首を下げ、高度を下げようとすると、速度も増す。
その速度をコントロールするのがこのフライト・スポイラー。
フライト・スポイラーを使っているときは、がたがたと飛行機が細かく震える。
空気って、目には見えないけど、あの大きな飛行機を震わせるのだから、
かなり大きな力をもっているんだなぁと実感する。
いってらっしゃーい!
岐阜県の豪雨をもたらした雲
一昨日掲載した雲を飛行機の翼付きで。
9月2日夕方から3日未明にかけて岐阜県南部・三重県北部を襲った豪雨をもたらした雲。
3日にその豪雨の被害をニュースで知って、「あの時の、あの雲か・・・・・」と再掲。
2万8千フィートを飛んでいたのですが、その高度よりも高くそびえていた積乱雲。
地上は真っ暗でしたが、高い雲はまだ夕陽を浴びて光っていた。
こんなに美しい雲なのに、その下と中は地獄のよう。。。
被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。
ちなみに、下の写真はその予兆?!
朝、伊丹空港への飛行中、伊勢湾北側を通過し紀伊半島直前で、
眼下で育ちつつあった積乱雲の卵。
この日の朝のフライトは、あちらこちらに立ち上がった積乱雲を避けるため、
しょっちゅう旋回して蛇行してました。
また、羽田空港離陸後、富士山の北側を通るルートを期待していたのですが、
ちょうど横浜上空から神奈川県西部にかけて大きな雲があったので、
三浦半島の南端から相模湾上空を通るルートで富士山を拝めませんでした。