SASのA340が舞う

ジャンボに引き続き、4発機のAirbus A340の写真です。
羽田空港は2発機天国になってしまいましたが、成田はさすが国際空港!
まだまだ4発機がたくさんがんばっています。
第1弾はSAS(スカンジナビア航空)のAirbus A340-300(OY-KBD)です。
前輪が地面を離れてからもなかなかエアボーンしませんでした。
見ていて心配になるくらい、長い離陸滑走距離。。。
ようやくメインギアがそろりそろりと滑走路面から引きはがされエアボーン。
なんか、鳥のひなが恐る恐る羽ばたいて宙に浮く瞬間のようです。
SAS A340 1
その後もとっても浅い上昇角でゆっくりと空を駆け上ります。
駆け上るというより、這い上がるといった感じか?!
翼端からはうっすらと白いリボンのような線をひいてます。
SAS A340 2
このSASのA340のように長い距離を走った後、ゆっくりと上昇してくれると、
さくらの山からもお腹ではなく、機体側面をしっかりと見ることができます。
SAS A340 3
スカンジナビア航空は皆さんご存知の通り、スカンジナビア半島のノルウェー・デンマーク・スウェーデンの3国が共同で運行している航空会社です。
その3国の国旗がコックピットの窓の下に描かれています。
そしてグレーの胴体に銀色の「Scandinavian Airlines」の文字。。。
この文字がなかなかきれいに撮れないんですよね。
SAS A340 4
そして赤いエンジン。
CFM56エンジンですが、B777についているGEやPWのエンジンと違い、低圧ファン部分と後方の高圧ファン・燃焼部が2段に分かれていません。
ツルんとしていて、ロケットエンジン?!のような感じです。
SAS A340 5
後ろ斜めから見ても、下からというより横並びで撮ったような感じになりました。
A330やA340は主翼の後縁のラインがきれいですよね!
SAS A340 6
主翼の上面にうっすらとベールのような空気の層が見え始めました!
SAS A340 7
主翼上面のヴェールは消えてしまいましたが、翼端からはリボンのようなヴェイパーが。
新体操のリボン競技の選手のようですよね。
両手に持ったバトンの先に付いた白いリボンをクルクルとさせながら軽やかに宙を舞う体操選手のようです。
SAS A340 8
再び主翼上面にうっすらとヴェーパーが発生。
綺麗ですね~!
純白のレースのベールを纏っているようです。
SAS A340 9
体操選手というと軽やかな感じがしますが、このA340は軽やかというより、「どっこいしょ」っという感じでした。
大丈夫かなぁと見ていて不安になるような離陸上昇。。。
昨日までのジャンボの離陸シーンとは対照的です。
エンジンのパワー、空力的なデザインが理由なのでしょうか。
飛行機の姿かたちも”美しく”、女性的なAirbus A340ですが、この心細いように、不安げに離陸する姿も、か弱い女性のような感じです。
手を貸してあげたい、助けてあげたくなるような感じ?!
さて、映画「海猿」が再び制作されているようですが、
前々回はフェリーの座礁、前回は海上石油プラントの火災、今回はジャンボの海上着水が
対処する事故のようですね。
どんなシーンが見られるのでしょうか。。。楽しみです。
それでは週末の金曜日、皆様お元気で!

チャイナエアラインのジャンボが飛ぶ

本日のジャンボはチャイナエアライン(China Airlines)のBoeing747-400(B-18203)です。
チャイナエアラインは中華民国(台湾)の航空会社で、以前は羽田発着でしたが、
今では成田発着のジャンボ・キャリアです。
日本から近く、沖縄のチョイ先ということもあり、あっさりとローテーション!
背景にはUPSのMD-11Fも見えます。
3発機と4発機・・・双発機が多くなった今、こんな景色が見られると嬉しいものです!!
CI B744 1
エアボーン!
写真の左端には航空科学博物館が見えます。
Boeing747 Section41もしっかりと見えますね!!
(航空科学博物館の中央棟の根本にある白い物体)
CI B744 2
「V2!」
「Positive!」
というやり取りがコックピットで行われているのかどうかは分かりませんが、
元気よく上昇を開始したジャンボ。
まっすぐ、前方の空を見つめ、上昇するジャンボの顔って凛々しいですよね。
CI B744 3
あれ!?
もうギアが格納されちゃってる!
早い・・・・^^;
CI B744 4
3種類の青で彩られたチャイナエアラインのジャンボ。
一番薄い青、というか薄紫はおなかの部分まで塗られているんですね。
CI B744 5
でもって、ジャンボのSection41。
こうして近くでじっくりと見ると、ギアのドアの形も分かりますし、そのほかにもいろいろとくっついているのが分かります。
CI B744 6
薄紫の塗装はテールまで続いています。
メインギアの格納ドアの形もくっきり!のジャンボのお腹です。
CI B744 7
広がり始めた青空の下を通り抜け、その先にある雲の手前。
青空と雲と飛行機。。。なかなか良いバランス?!(自画自賛でした・・・)
主翼の上には水蒸気が発生。次のシーンを期待しました!!
CI B744 8
うーん、イマイチでしょうか。
主翼と境に白と青に分かれ、主翼より上は雲の中?!
この後は雲にすっぽりと包まれてしまい、見えなくなってしまいました。
CI B744 9
今回の写真ではよく分かりませんでしたが、チャイナエアラインは垂直尾翼に梅の花が
描かれているんです。
台湾の国の花である梅の花、淡いピンクで結構きれいです。
さて、ようやく朝晩が涼しく、秋らしい空気になってきましたね。
日中も30℃近い気温に上がるのですが、湿気が少ないせいか、過ごしやすい暑さです。
これから一気に秋へと突き進むのでしょうね。
楽しみな季節になってきました。
(食欲の秋、芸術の秋、飛行機の秋・・・・)

ポーラーエアカーゴのジャンボの成田テイクオフ

本日の成田ジャンボはポーラーエアカーゴのBoeing747-400F/SCD(N454PA)です。
この日(8月27日)、成田空港の貨物エリアには2機のポーラーのカーゴがいらっしゃいました!
そのうちの1機がプッシュバックし、出発!
展望デッキからその離陸シーンを見たことはありますが、さくらの山からは初めて。
ドキドキしながら、その時を待ちます。
ポーラーB744F 1
RWY34Lをぐんぐんと加速し、ローテーションの直前です。
曇ってはいても蒸し暑い成田空港。
滑走路面からのモヤモヤでジャンボがにじみます。
ポーラーB744F 2
勢いよく地面を蹴って離陸!
じわーっと離陸するというよりも飛び跳ねるという感じでエアボーンしました。
ポーラーB744F 3
でもって、最近お気に入りの構図。
メインギアの格納ドアが折りたたまれながら開く途中です。
考えてみると、離陸上昇の途中に機体の一部が開いて大きな穴ができるんですよね。
ポーラーB744F 4
ノーズの下に”P”のマーク。
真っ白な胴体に”Polar”の文字と細いライン。
なかなか素敵なデザインです。
ポーラーB744F 5
機首部分(Section41)のアップ。
結構ピトー管が目立ちますね!
猫のヒゲみたい。。。
ポーラーB744F 6
斜め後ろ下方からエンジンと機首部分を入れてのアップ。
カッコいい~
ポーラーB744F 7
そこに主翼の一部、フラップも入れてみる。
フラップのガイドレールカバーの先端が蛍光レンジに塗られていますね。
貨物の積み下ろし時に周囲を走り回る車が間違ってぶつからないように?!
ポーラーB744F 8
飛び去って行くポーラーエアカーゴのジャンボの後姿。
凛々しいですね。
垂直尾翼には機首部分にあったのと同じロゴマークが白紺反転で描かれています。
ポーラーB744F 9
せっかくのジャンボなんだから4つのエンジンを入れなきゃ!
ということで、似たような構図ですがもう1枚追加です。。。
ポーラーB744F 10
ポーラーのジャンボでした。
それにしても今回の台風12号は本当に甚大な被害をもたらしました。
毎日その映像をニュースで見ていると、その被害の大きさ・悲惨さに驚きます。
被害にあわれた皆様にはお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興をお祈りいたします。
今年は東日本、西日本に自然災害が襲い掛かるという大変な状況になっています。
地球は、自然はどこまで日本を痛めつければ気が済むのか。。
心をひとつに、がんばりましょう!!

曇り空でもきれいなKLMブルー

今日もジャンボです!
今日のジャンボはKLMのBoeing747-400(PH-BFU)です。
成田空港のRWY34Lを元気よく離陸しました!
KLM B744 1
ギアアップの時、それまで閉じられていたギア格納スペースのドアが全て開きます。
これがいいんですよね~!
それと、このKLMのジャンボ、何やら機首の部分に小さな文字ですがいろいろと書いてあります。。。
KLM B744 2
ノーズギアに近づいてみます。
この写真を撮る前に、航空科学博物館のBoeing747 Section41を見てきたばかりなので、
同じ部分が気になったんですね。
クラシックジャンボと-400の違いはありますが、ノーズギア周りは殆ど同じに見えます!
KLM B744 3
機首部分にはスカイチームのロゴと、「Beijing」というこの機体に付けられた愛称と、
「AIRFRANCE KLM」という社名?!と、「Royal Dutch Airlines」というKLMの誇り?!が書かれてます。
KLM B744 4
おっ!主翼の上が白くなってますね。
そして、エンジンとフラップにゾクゾクします。。。
KLM B744 5
機体の後部にはレジ「PH-BFU」と、その下には「The Flying Dutchman」と書かれてます。直訳すれば「空飛ぶオランダ人」ですが、タンホイザーの歌劇「さまよえるオランダ人」の英訳も「The Flying Dutchman」だそうです。
KLMのマイレージサービスの名前だったようですね。
KLM B744 6
グレー一色の背景の中、KLMブルーのジャンボが上昇していきました。
KLM B744 7
期待していた豪快なヴェイパーは見られませんでしたが、このきれいなブルーのジャンボは曇り空でもきれいに映えてました。
KLM B744 8
まだまだ4発機が続きます。。。
やっぱり成田のジャンボはいいなぁ。
そういえば、月刊AIRLINE付録のカレンダー、9月・10月はお花ジャンボですね!

NCAジャンボの白く輝く翼

天気の悪い成田、さくらの山で撮影したヴェイパー祭りが続いておりますが、
「あれ?ジャンボは?」と思っていた方もいらっしゃったことでしょう。
お待たせしました!
今日からはヴェイパー&ジャンボ祭りです!!
とはいえ、ジャンボはヴェイパーを発生しにくいのでしょうか。。。
今までのようなくっきりとしたヴェイパーは見ることができませんでした。。。
さて、本日、トップバッターはNCAのBoeing747-400F(JA01KZ)です。
迫力ある離陸シーンをお楽しみいただければ幸いです。
離陸した後、主翼の上面がうっすらと白く輝き始めました。
エンジンのファンの前も白くなってます。
NCA B744F 1
というのもつかの間。
上昇を開始するとヴェイパーは見た目には消えてしまいました。
(下から見ているので、見えてないだけかもしれません。)
NCA B744F 2
せっかくの500mmレンズのさくらの山デビュー、思いっきり近づいてみたくなりました!
背景にちょこっと青空の窓も見えます。
NCA B744F 3
このJA01KZの愛称は「プレアデス」。
響きがイイですよね!
私と深い関係があるんです。
プレアデス(星団)はおうし座にあるんです!
そして、私はおうし座。。。
NCA B744F 4
無謀とは思いながらも思いっきり近づいてみました。
エンジンと主翼付け根がフレームに入ってくれて何とか絵になりましたが。。。
NCA B744F 5
でもって、お得意の斜め後ろ下から。
やっぱりジャンボは絵になるなぁ~!
NCA B744F 6
とその時です。
主翼の上面がパァ~っと輝き始めました。
ヴェイパーっていきなり現れるんですね。
徐々に白くなるというより、「パァ~っ」という感じで左翼から発生し、右翼にうつるような感じでした。
グレーの雲を背景に、白く輝いて見えました。
NCA B744F 7
その飛行機も徐々に灰色の雲に近づいていき、背景に飲み込まれそうになってます。。。
NCA B744F 8
ヴェイパーと雲がほとんど同化しちゃいました。
間もなく雲に入ります。
NCA B744F 9
ヴェイパーというよりも、上空の雲を引き寄せて纏(まと)っているという感じ?!
NCA B744F 10
いやぁ~、やっぱりジャンボはイイですね!!
迫力が違います。
主翼の上面に白く輝くヴェイパーも後光のようでした。
さて、台風は日本海側に抜けましたが、台風一過とはいかない天気ですね。
昨夜は寝る直前になって横浜でも土砂降りに見舞われました。
今朝も空には雲がびっしり。。。。
でも、今日は週の初めの月曜日!
天気に負けずに頑張っていきましょう!!

EuroflyのAirbus A330-200のテイクオフ!

8月27日の土曜日、Eurofly(Meridiana Fly)のAirbus A330-200(I-EEZM)を見ることができました。
もちろん、初モノで当ブログ初登場です。
Euroflyはイタリアのミラノにある航空会社でMeridiana Fly(メリディアーナ・フライ)の子会社です。
成田空港のHPの出発便情報ではメリディアーナとなっていたので、子会社の機材で運行していたということなのでしょうか。。。
機体に”Eurofly”と描かれているのでとりあえず、記事タイトルは”Euroflyの・・・”としました。
イタリアのミラノまでの長距離フライトだから離陸滑走を引っ張ってくれるだろう・・・
と期待していたら、あらま!
かなり早くエアボーンしてしまいました。
“そんなに早くエアボーンしたら、さくらの山の横に来るころには高いところまで上昇しちゃって、お腹しか見えない。。。。”
GZ A330 1
初めて見る航空会社・デザインの飛行機、ちゃんと横から見たい!と思いながら、
上昇を見守ります。
既に翼端からは薄い白い線をひいています。
GZ A330 2
上昇角はやや浅かったので完全なお腹にはなりませんでした。
かろうじて胴体の前部に描かれた「eurofly」の文字と尾翼の「e」のデザインが見えます。
GZ A330 3
でも、やっぱりエアボーンが早すぎた。。。
さくらの山の横ではお腹を仰ぎ見ることになってしまいました。
残念!!
GZ A330 4
胴体前部の「eurofly」の文字の下には、「Airbus A330-200」と機種名が描かれています。
胴体のラインは今、はやりの波線?!
濃淡を付けたグレーのラインが緩い曲線で波のように胴体を流れています。
GZ A330 5
曇天の日にはあまりぱっとしませんね^^;
尾翼の「e」のデザインだけが目立ちます。。。
GZ A330 6
Airbus A330は翼端からのヴェイパーが出やすいですね。
GZ A330 7
この後、何か起こるかな・・・と期待してレンズを向け続けましたがあっさりと上空の
雲の中に吸い込まれていってしまいました。
乗客や貨物が少なかったのかな。。。軽々と上がっていきましたね。
とりあえず、初物ゲットということで、メリディアーナのミラノ行でした!

トルコ航空のトリプルセブンと翼端渦!

トルコ航空のBoeing777-300ER(TC-JJK)、TK51便イスタンブール行の離陸です。
浅い機首上げ角度で上昇を開始しました。
500mmレンズのさくらの山デビューで嬉しかったのは、離陸直後に成田空港のハンガーなど地上の建物を背景に飛行機を大きなサイズで撮影できたことです。
さくらの山は空港に近いとは言っても外周の外、エアボーンする場所はかなり遠くに見えます。それがフレーム一杯になるまで近づけるというのは感動的でした。
TK B777 1
トリプルセブンのテイクオフ、力強いですね!
ジャンボやサンパチは別格ですが、双発機でこの迫力。
大きなエンジンです!
TK B777 2
機首部分には何か愛称が描かれています。
「AKDENIZ」(アクデニズ)?!
トルコのアンタルヤの近くの地名?!
Googleで検索するとAKDENIZ HOTELとかAKDENIZ UNIVERSITYなんかが表示されます。
TK B777 3
大きな翼を広げてトリプルセブンが上昇していきます。
主翼の上がこころなしか白く輝き始めました。
「これは来るぞ。。。」
上空には青空が見えるものの、上昇経路の先には低い雲が流れ込んできました。
期待十分です!!
TK B777 4
期待通り、主翼上面にヴェイパーが発生。
左右アンバランスでちょっと薄いですが。。。
TK B777 5
ヴェイパーが大きく膨れ上がるまえに、前方の雲に突入してしまうかも。。。
TK B777 6
さぁ! ここからが見せ場。
雲は低いですが、トリプルセブンはその雲の下ぎりぎりをかすめるようにというか、ひっかけながら上昇を続けます。
雲の底が主翼上面に引き寄せられるようにまとわりつきます。
TK B777 7
主翼全体が引き寄せた雲に覆われます。
このまま機体は雲の中に消えてしまうのか?!
TK B777 8
トリプルセブンの大きな翼は強かった!
まとわりついてきた雲をその大きな翼で切り裂き、大きな翼から発生する翼端渦でかき混ぜます。
TK B777 9
少々ピントが甘くなっていますが。。
渦がいよいよはっきりとしてきました!
切り裂いた雲から太陽の光も差し込み、機体を照らします。
不思議な光景。。。
TK B777 10
TK B777 11
この後は本当に雲の中に入ってしまいました。
こんなにはっきりとした翼端渦を目にしたのは初めてのこと。
ヴェイパーも感動しましたが、この翼端渦はもっと感動しました!!
また、見たい!
でも、見せてくれたのはこのトルコ航空のトリプルセブンだけでした。。。
カッコよかった!!
以前アメリカでC152(セスナ152)に乗っていた時に、リバーサイドやオンタリオなどで離着陸する際、「Caution Wake Turbulence」と、先に離着陸したジェット機の後流を注意喚起されたことがあるのですが、これだったんですよね!
普段は目に見えないので、「Caution」と言われても、先行機とパス角を変えるか、進路をずらすしかないのですが、後流に入った時には「ガタガタっ」とします。
トリプルセブンの後流ってすごいのでしょうね。
間もなく四国地方に台風12号が上陸するようです。
関東・横浜への影響は今のところやや強い風だけですが、これからも警戒は継続ですね。
四国・近畿地方・中国地方の皆様はこれからピークを迎えることと思います。
十分にお気を付けください。
雨による河川の増水、強い風による転倒や飛散物との衝突など、台風は危険です。

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