マクドネル・ダグラスMD-81 フォーエバー

先日の記事で、MD-81とMD-90の見分け方を掲載し、やっと見分けられるようになったのに・・・・
JALのMD-81が9月末で退役することになったようです。
そのMD-81の前に一足先に退役したMD-87の写真とともに2回にわたってその雄姿をお届けします。
まずはMD-87です。
垂直尾翼の先端だけ見るとMD-90のようですが、MD-87はとにかく短胴。
(MD-81、MD-90よりも約5m短い)
エンジンはMD-81とおなじP&WのJT8Dです。
JA8372
羽田空港、RWY16Rからの離陸のためにタキシング中です。
MD-87 1
JA8279
羽田空港、RWY22へのアプローチ。
MD-87 2
さて、ここからが今年の9月末で日本の空から引退するMD-81です。
写真はちょっと古いです。
2005年5月12日(私の誕生日でした・・・)に福岡空港で、鶴丸のBoeing777と共に撮影したJAS塗装のMD-81(JA8555)です。
MD-81 1
次は、大分空港のスポットに駐機中のJALのMD-81(JA8498)
かつてのDC-8やDC-9と同様、小さくてBoeingの飛行機よりも1枚多いコックピットの窓と天窓が特徴的です。
MD-81 2
ちょうど、後ろにある滑走路にもMD-81が降りてきました。
MD-81 3
R1ドアは非常口専用なんでしょうか。小さいです。
MD-81 4
こちらも特徴的なT字型の尾翼と尾部に付いた2基のエンジン。
MD-81 5
こうしてMD-81の退役のニュースを聞いて、過去の写真を捜してみましたが、
思いのほかその数が少なくて苦労しました。。。
もっと撮影しておいてあげればよかった。
この退役を記念してJALツアーズから退役フリート特別企画のツアーが発売されています。
「さようならMD81型機 引退記念チャーターフライト2日間」というとっても贅沢なツアーですが、中身は航空ファンにはたまらない内容!!
詳しくは上記リンクのJALツアーズHPをご覧ください。
MD-81のプチ解説も掲載されています。
そしてそのMD-81の引退記念フライトの舞台となる隠岐の地元新聞でも報道されてます。
隠岐でMD81型機の退役ツアー
おもしろいのは記事に挿入されている画像のキャプション!
「隠岐空港で引退前の伝門巣トレーション飛行を披露することになったMD-81型」
“伝門巣トレーション”? 
きっと”デモンストレーション”と書きたかったんでしょうね。。。
明日もMD-81の写真です。

ベイパーをひきながら

先日の台風4号が日本に接近中の8月11日の夕方、
羽田空港周辺にも湿った南からの強い風が吹き込み、湿度が高い状態になっていた。
そんななか、ANAのBoeing777-200がアプローチしてきた。
着陸位置まで降ろしたフラップの外側からベイパーを薄くひきながら。。。。
ANA Boeing777 VOR-C 1
ANA Boeing777 VOR-C 2
ANA Boeing777 VOR-C 3
ANA Boeing777 VOR-C 4
ベイパーとは、主翼回りの特に”縁”に当たる部分で空気が急激に圧縮され、大気中の水分が凝結する現象。
久しぶりに見ました。
綺麗でしたねー。

グリーンスペードが・・・・・・消えた!!

まずは、7月18日に城南島海浜公園で撮影した写真をご覧頂きます。
スカイマークのBoeing737-800、「JA737Y」です。
主翼先端のウィングレットには”グリーンのスペード”が描かれています。
(手前側は逆光なので分かりにくいかもしれませんが、右翼の内側のスペードは明らかにグリーンです)
SKY JA737Y 1
さて、ここからは8月11日に城南島海浜公園で撮影した写真になります。
夕暮れ時、雲が多い中、RWY16LへアプローチするスカイマークのBoeing737-800が見えてきました。
「今度のBoeing737-800は何のマークだろう?」
期待を胸に、待ち構えました。
SKY JA737Y 2
あれ?
真っ白?!
SKY JA737Y 3
新たに導入された機体か?
でも、レジ番は明らかに「JA737Y」
SKY JA737Y 4
手前のウィングレットのみ何かの理由で交換されたため、マークが無いのかと思いきや、
右翼側も何も描かれていません。
SKY JA737Y 5
どうしちゃったのでしょうか?
疑問を後に残しながら、スカイマークのBoeing737-800「JA737Y」は羽田空港のRYW16Lへアプローチしていきました。。。。
RWY16RからはANAのBoeing747-400が離陸、上昇していきました。
スカイマークのウィングレットのマークが結構楽しみだったのですが、これからはなくなっちゃうのでしょうか。
「親しみを感じていただく為に、ウィングレットにトランプマークを描いた」とのことでしたが、もういいの?
その効果はあったかと思います。
ちなみに、他のスカイマークのBoeing737-800にはまだちゃんと描かれていました。

アシアナ航空のA330のアプローチを真下から

夕暮れ時の羽田空港
ランディングランウェイはRWY16Lで、VOR-Cアプローチ
韓国の金浦空港からのアシアナ航空1045便がやってきた
私は、㈱リーテム東京工場の脇の空き地に面した道路で飛行機をお出迎え
そこはRYW16Lへのアプローチコースのほぼ真下にあたり、城南島海浜公園から徒歩で約10分ほどのところ
アシアナA330 アプローチ 1
先日の”主脚特集”では掲載できなかったAirbus A330-300の主脚
Airbusの脚らしく、ほっそりとして長い脚
かなり後ろ側の車輪が下がった状態ですね
アシアナA330 アプローチ 2
真上を通過後、真後ろから見たAirbus A330-300
アシアナA330 アプローチ 3
この日は台風が近づいていたせいか、190度から19ノットから20ノット以上の風が吹いていました
RWY16Lに対してはやや右斜め前からの風
アプローチする飛行機は軸線をキープする為に、機首をやや右に振って飛ぶ
(クラブ法)
アシアナA330 アプローチ 4
アシアナA330 アプローチ 5
この飛行機は韓国の金浦空港お15:55に出発した飛行機です。
韓国から羽田までたった2時間なんですね! 沖縄よりも近い?
行ってみたいですねー。
10月以降、羽田空港発着の国際線が増えると韓国のみならず多くの国が身近になる気がします。
楽しみですね。
ところで、今年は「航空100年」ということもあり、9月20日の「空の日」やその前後ではたくさんのイベントが企画されています。
日野・徳川両陸軍大尉が代々木練兵場にて日本初の動力飛行を成功させた明治43年(1910年)からちょうど100年目に当たる今年の空の日には例年以上のイベントが用意されてます。
早めにチェックして、逃さないようにしなくては!!
9月12日には「航空100年記念羽田空港D滑走路ウォーキング」が開催されます。
抽選で700名の募集です。
私は早速応募しました!
皆様も「空の日ネット」でチェックしてみてください!

J-AIRのエンブラエルERJ170-100STD

当ブログでは2度目の登場になりますでしょうか。
J-AIRのエンブラエルERJ170-100STD(JA215J)です。
このブラジル製の小型ジェット旅客機は、小さいながらも最新技術の粋を集めた飛行機です。
ERJのEは”Embraer”のEで、RJは”Regional Jet”(短距離輸送用ターボファンエンジン搭載航空機)のRJです。
ERJ170 1
76人乗りのJ-AIRのERJ170。
結構かっこいいじゃないですか!
ERJ170 2
主翼にはブレンデッド・ウィングレットを装備、フラップの方式はダブルスロテッド・フラップになっています。
このフラップはなんと日本の川崎重工が設計・制作を担当したそうです。
ERJ170 3
エンジンの排気口の後ろの部分が波型になっているのが分かりますでしょうか?
シェブロンノズルになっていて、ファンエアと燃焼ガスがスムーズに混ざり合うことで出力を下げることなく騒音の低減がはかれるようになってます。
ERJ170 4
APUも搭載されています。
排気口が無塗装なのが特徴的ですね。
ERJ170 5
大きさ的にはBoeing737-500と同じ位なのですが、機内の座席配置はB737が3+3なのに対し、こちらは2+2となっており、座席数はこちらのほうがずっと少なくなってます。
B737-500に比べて胴体が細いからですね。
だから短くてもスマートに見えるんですね。

忘れないで、1985年8月12日の日航機墜落事故を

1985年8月12日、羽田発伊丹行きの日航123便が御巣鷹の尾根に墜落するという痛ましい事故が発生しました。
今朝のニュースで報じられていた遺族の言葉、「この日を思い出すのが辛いのではなくて、月日がたって忘れられるのが辛い」が非常に印象的でした。
事故詳細については事故調の報告書ほか、さまざまな書籍が出版されているのでここでは記載しませんが、いまだに”本当の事故原因を明らかにしてほしい”という声があります。
それがあってこそ、事故の再発防止が可能となりますし、亡くなった520名の命が報われます。
本当に急減圧はあったのか
早すぎたBoeing社の修理ミスを認める発表
異例にも公開されたFVR
8.12を忘れない為に、風化させない為に、
写真は、事故機と同型機のJAL Boeing747SRです。
(昔撮影した写真をスキャンした為、不鮮明ですが)
羽田空港のRWY15Lを離陸するBoeing747SR JA8118(事故機はJA8119)
JAL Beoing747SR 1
伊丹空港にアプローチするBoeing747SR JA8124
JAL Boeing747SR 2
JAL123が羽田空港を離陸したのは1985年8月12日の18時12分。
RWY15Lからの離陸でした。
そしてJAL123からスコーク7700が発信されたのが18時24分。
昨日、城南島海浜公園に行ってきました。
下の写真は、羽田空港のRWY16LへアプローチするJALのBoeing747-400。
時刻は18時28分。
夕暮れのジャンボ
その後も夕暮れの空の中、次々に飛行機が降りてきます。
事故当日、JAL123はこの時間帯に何とか羽田に帰還しようと格闘していたんですね。
夕暮れアプローチ 1
今の時期の日没時刻は18時35分頃。
夕闇迫る空の中、思うようにコントロールできない機体を524名の生命を背負って何とか地上に戻そうと格闘したクルーの格闘は想像に絶します。
夕暮れアプローチ 2
JAL123の事故で命を落とされた方々のご冥福をお祈りします。
そして、
空の安全を祈念します。

Boeing777のギア・アップ、なるほど~

本日はBoeing777の離陸後のギア・アップの一部始終をお届けします。
昨日のetopsさんのコメントにありました「B777のTILT ANGLEの切り替わり」が
良く分かるかと思います。
まずは着陸前のANAのBoeing777です。主脚の傾きをよーく覚えておいてください。
後ろが下がった形ですよね。
B777着陸前の主脚
そして、こちらはエール・フランスのBoeing777。
離陸直後は主脚は着陸前と同じように後ろが下がった形に傾いています。
B777、エアボーン直後の主脚
さて、ここからがギア・アップの一部始終です。
キャプテンの「ギア・アップ!」の声で、コー・パイロットがギア・レバーを操作します。
正面中央計器盤の右側にある、車輪の形をした取っ手のあるレバーです。
それを一旦手前に引き、上に引き上げます。
すると、まず、主脚・前輪の格納ドアが開き始めます。
その瞬間・・・・・
B777のギア・アップ 1
何と、それまで主脚の後ろが下がっていたのが、水平に変わっているではありませんか!
しかも、徐々に前下がりの状態まで変化します。
まるで、Boeing767の主脚の傾きのようです!
B777のギア・アップ 2
主脚が十分前下がりに傾いたところで、格納動作が始まります。
B777のギア・アップ 3
B777のギア・アップ 4
B777のギア・アップ 5
B777のギア・アップ 6
B777のギア・アップ 7
格納ドアが閉まり、上昇するBoeing777。
B777のギア・アップ 8
ちょっと、写真の数が多くて、見づらかったかもしれませんが、Boeing777のギア格納の妙技をご紹介しました!

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